電通とROBOTがやってる「モバイル表現研究所」は結構注目してます。モバイルでしか出来ない表現方法を追求する為のLABなんだけど、面白いコトいっぱいやってるようだ。先日のエントリーでも書いた「iButterfly」もやられた!って思ったけど、この「PhoneBook」も僕的には素晴らしいと思うなぁ。いやマジでこういうのイイよ。
iPhoneのでっかい画面と加速度センサー、マルチタッチインターフェースを存分に活用したインタラクティブな絵本。このアプリがAppStoreに並んだら僕買います、マジで。
デバイスの機能やWebサービスの技術力が高くなるにつれ、世の中は情報最適化の流れになってきている。根底にあるのは不特定多数の人に情報を闇雲に発信しても誰も振り向いてくれない。一部の顕在層(その情報をものすごく欲している人たち)とごくごく一部の潜在層(その情報に触れたことで欲求が起こる人たち)にしか興味が無い情報を氾濫させるのはどうかと・・・
電通をはじめとする広告会社は、より多くの潜在的な人たちを動かす為、情報の加工をしてきたのが今までの流れだ(面白いCMやキャンペーンを企画したり)。でもGoogleを筆頭とするWebサービス会社やWebメディア企業が影響力を持つにつれ、「クソみたいな情報は必要ない!これからは個人の趣味志向にマッチした情報だけを必要な人に必要なタイミングで提供する時代なんだ!」となってしまった、というかなりつつある。
いつしか表現力は失われ、無機質で正確無比な情報の羅列だけを浴びる時代が来る。
本当にそうなんだろうか?Webやケータイならではの表現方法はきっとある。電通が取り組んでいる「モバイル表現研究所」はそんな情報最適化時代への強烈なアンチテーゼ(人によっては断末魔と呼ぶケースもある)だと思う。
僕自身は「表現力」の可能性を信じている。どちらかというと電通の考え方にアグリー(といっても1枚岩じゃないだろうけど)。
photo credit: GyakornokPotyautas
おいおい!電通がARはじめたのか?クーポンで使うみたいだ。このレイヤーまでクルってのはヤダナァ。電通さんは広告会社さんじゃなかったのかよぉ。ということで
モバイル表現研究所、AR+”位置ゲー”アプリ「iButterfly」開発
電通とロボットの共同ラボ(?)であるモバイル表現研究所がiPhoneアプリ「iButterfly」を公開してるとのコト。ARを活用したクーポンってのは親和性超高そうだし、蝶々を捕まえるというのがなんともクリエイティブじゃないっすかぁ。モバイル表現研究所のサイトをとりあえず見て欲しい。
参考サイト:モバイル表現研究所「iButterfly」
マガストアにしてもそうだけど、電通はiPhoneアプリで結構攻めてきてますなぁ。Twitterと連動させるって言うし・・・・。電通はTVCM→Webへマジでシフトしてきているんだなぁ(今回はモバイルARだ!)。末恐ろしい。っていうか既存のリアルなプロモーションとの連携効果は凄いぞきっと!
成功すればだけど・・・
photo credit: yoppy
今日(2009年6月8日)発売した東洋経済の記事「大激震広告サバイバル 電通VSリクルートVSヤフー」を読みました。広告業界は大変だなぁと他人事にはなれず、これからの時代をどう生き抜いていくのか結構考えさせられた。
当たり前だが10年前に比べて消費者はTVに接触する時間が減ってきていて、インターネットで検索したりYouTube見たり、ケータイいじったりするする時間が増えた。集客・ターゲティング・効果測定というキーワードの元、広告主は当然ながらTVCMよりも集客できるインターネット上のポータルサイトに広告を出稿したり、検索連動広告をうったりしてきている。
記事を読んでもらうと分かるんだろうけどYAHOO!以外(電通とリクルート)は、この消費者の行動の変化、テクノロジーの進化をいち早く捉えて必死にビジネスモデルを変化(進化?)させようとしている。例えば
リクルートとグーグル、クーポン情報からモバイル広告を自動生成する共同実験を開始
電通、CCIの完全子会社化へ株式交換契約を締結
など。インターネット、モバイルを中核としたビジネスモデルを構築しないと、このマス→ネットという大きな流れの中に巻き込まれちゃうからなんだよね。でも、ネット広告だって安泰というわけではない。
米国第1四半期ネット広告収入、前期比5%減の55億ドル
ようは変化している消費者の購買行動やライフスタイルをいちはやく捉え最適なコミュニケーションを設計する力が今求められているんだよね。TVCMもネットも関係ない(とはいえネット上で行動する消費者が多いからネットは重要なんだけど)。YAHOO!は圧倒的な集客力を誇っているからこそ調子が良いんだと思う。(広告収入もままならないWebサイトなんて腐るほどあるし、ヤバイって言われてるトラディショナルエージェンシーよりヤバイWebエージェンシーも有象無象にある)。
とはいえこのインターネットを活用したよりターゲティングされた成果報酬モデルの流れは今後も加速していくんじゃないでしょうか?ここに対して電通やリクルートがまさに自分たちが作り上げた業界のルール、ビジネスモデルを壊そうと考えているのは間違いなさそうです。
この「改革」が成功するのかどうかは彼らの利益構造における「人件費」にメスを入れられるかどうかにかかっていると思います。Googleのビジネスを電通やリクルートは絶対に出来ない。営業マンを高給で大量に抱えているからだ。自分たちの血を抜くか、ネット広告のルールそのものを作り変えるかトレードオフだと僕は考えちょります。